しゃしくえ の2枚組アルバム「キラリティ」紹介

2014/07/18 by hrk | Music

[8/7 追記] 自分の分をようやく手に入れた!ミニ絵本風のカバー付き装丁も凝ってて、気取ってる(と書くと、鼻持ちならないという様な意味にも捉えられかねない語なんですが、そうではなく、衒い無くちゃんと気取ってるし、それがまたキマってて憎いなコノコノ〜みたいな感じです)面白い作品だな〜と思いました。 円盤の通販 で売ってます!


バンド しゃしくえ の2枚組ファーストアルバム「キラリティ」が7月20日にリリースされます。私もほんの少しだけお手伝いしました。

しゃしくえ公式サイトの「キラリティ」紹介ページ

「キラリティ」はそのタイトルから想像できるように、鏡像の関係にあるCD2枚組というコンセプトで制作されており、そのコンセプトの表現の一つとして、各トラックの長さが指定の整数秒にきっちり合わせてあります。今回、それを実現するためのDDPデータ制作を pp-cue2ddpDDP Mastering for the Command line を使って行いました。

「1フレームのズレもなく秒数を指定の数字に合わせたい」というのは、CDをリッピングして曲の長さをミリ秒単位で表示できる様になって以降の感覚だと思うのですが、それがプログレ全盛期のアルバムに通じる様な「壮大なコンセプトアルバム」の制作の中に入っている状態になっており、古いモノと新しいモノが同居した感覚が面白いなーと思いました。

サウンド面でも、サイケロックを思わせるエコーとクリシェ的なストリングスサウンドが効いたバンドアレンジに、最近の(ポストロック以降の)日本のシンガーソングライターが持つ、近い距離感と大きな風景感が同居した歌が乗る様子に、そういった新旧の包摂が感じられると思います。

要約すると、今時めずらしいスケールのでかいCDアルバムが出ておもしろいから聴いてみてよ!という事です。ちなみに20日は 円盤でリリースイベントも行われる そうです。