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IT系の仕事 - 練れば練るほど色うつろふモグラ記

2007/11/07

IT系の仕事

IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ

http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/31/ipa.html

IPAフォーラム2007で討論してきた

http://d.hatena.ne.jp/itoyosuke/20071101/1193932945

とかその辺の記事読んだ。リンク先読むのが面倒くさい人向けに誤解を恐れずにまとめると、就職活動中の学生が考える「IT業界」のイメージが極めて悪い状況についての記事。

「IT系」って僕が大学入った98年前後は「なんかすげえ!」みたいな感じで人気もあった様な気がするんだけど、今や酷い落とされようだなあ。

その頃は所謂「ITバブル」だったわけで、その辺りでの「IT業界」のイメージ(インターネットでウッハウハ!(一体何が?)みたいの)とあの辺りの記事で話題にされているSIer(システムを委託されて作る専門の業者みたいの)の「IT業界」とは全然違うので、そもそも比較にならないのかもしれないけど。

ただ、僕が常々感じるのは、IT・システム系といわれる仕事をしている人達は「自分の仕事がいかにキツいか」という話をするのがとっても好きだなあという事だ。スラッシュドットとか読んでるとそんな話ですっごく盛り上がってる。「デスマーチ」とか。就職を控えた学生が「IT業界」は3Kだ7Kだと言って避けている、というのは、そういう自虐気味の話題で盛り上がっている所を彼らが見ているからではないだろうか。

「IT系」にかぎらずなんだけど、みんなもっと自分の仕事の楽しい部分、素晴らしい部分、誇りを持っている部分等についてインターネット上でしっかり主張した方がいいと思う。僕の知る限りでは、大学生って就職活動において滅茶苦茶ネットに依存している。ネットを検索すると仕事がキツい、という話ばっかりという職場や業界は、今後どんどん人が減って大変な事になっていくだろう。

という事で僕の話をすると、僕の仕事はすごくいいですよ!小さい会社のシステム全般を担当しているんですが、大体17:30〜21:00くらいまでには帰れるし(定時は18:30。最近は19:00前に帰る事が多い)。IT業界は帰れない、というのとは無縁の生活です。それでいてお給料もちゃんと貰ってます!年俸契約で残業代とか無いけどそれでも十分な程度に。仕事内容としては会社で使用するWebアプリケーションの制作(設計からコーディングから…全部!)が一番分量が多いのですが、システム担当が2名しかいない事もあり、プログラムだけでなくデータベース、サーバ、ネットワークの管理等あらゆる事を担当しています。それら幅広い分野について自分で勉強して、決定して、解決できる所が楽しさの源泉だと思います。そしてシステムを使うユーザが目の前にいて、仕事への反応がダイレクトにある事、が自分が感じる自分の仕事への評価、誇りを高めています。

というわけでですね、そんな環境で一緒に仕事しませんか?(ここで急に宣伝)ウチはシステム専業では全然ない、一般的には不動産業とされる会社なので、システム系の募集をかけても人が集まらないのですよ。上の記事では大手SIerでは就職時にスキルを問わない、という話が出てますが、ウチは真逆で人が集まらなすぎて本当はスキルを問いたいのに問えない、みたいな感じです。ですけど、大手SIでプログラマーとかSEとかやるよりも(人によって適性があるので絶対とは言えないけど、少なくとも独学が苦にならない人には)楽しく、かつキツくない職場だと思います。ご興味ある方はメールで hrkアットマークdrumsoft.com までどうぞ!

そうそう、

「どうせ理系出身者なんていらねえんだよ。」

http://anond.hatelabo.jp/20071105005919

という記事ではSIerがいかに取引先を騙しているか、「システムを作る」立場の仕事をないがしろにしているかがDISられており、学生には作りたいものを作れる会社で働く事を、企業には技術者を直接雇用する事を勧めている。(その最後の部分が大変重要で「どうせ〜いらねえんだよ」というネガティブなタイトルとは正反対の印象の記事になっている。最後まで読もう)僕もこの記事には全く同感。「作りたいものを作れている」というのとはちょっと違うけど、「良いシステムが使いたかったら、直接に理系出身者、特に情報工学出身者を雇い、自分たちの仲間にし、仲間を助けさせ」るような環境で仕事をしている。こういった、社内で必要なシステムを担当する技術者の直接雇用を企業はもっとすすめるべき。実際に普通の中小企業が必要とするシステムは、情報系の基礎ができてる「社内SE」なら独学でなんとかできるもので、システム専業の会社の出る幕は全くないと思う。さらに直接雇用ならマージンが無くなる分企業がシステムにかける費用は安くなり、技術者が受け取る賃金は上がる。上に書いた様に技術者のモチベーションも上がる。いいことずくめ。情報系の技術者の仕事としては今後、各企業の中で利用するシステムを担当する社内SEと、本当に技術力を集約する必要がある研究分野やシステムそのものをサービスとして提供している企業との2極化が進むといいんじゃないかと思う。

コメント

nesta_milan 『今のSI業界の状況であれば、「社内SE」で募集したら優秀なSEを採用することが出来るのではないかと思います。社内SE職は実は結構人気なのでそれほど苦労しないのではないかと思います。』 (01/08 21:15)

ハルカ 『数年前に就職・転職情報サイトで募集をかけていた時には、社内SEの募集だと募集対象が少ない(ウチの場合1人とか)なので、あまり採用に費用をかけられない→広告に金をかけられない→大規模に技術者を募集しているSIerの募集に埋もれて見てもらえない という感じでした。リクナビのTech総研とか見てると社内SEに対して人気がありそうな気が僕もするのですが、求人する側とされる側がお互いを発見できていない気がします。せめて社内SEで別カテゴリとかになってればまた違うのでしょうが… 今は広告あきらめて別の方法で求人する方向を模索中です。』 (01/09 08:24)

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