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使用感の無い極薄モグラ記

再開
117 hrk 2005-04-17 02:25 permalink
インターネットに数日ぶりに接続してみると「コンクラーベ」が「根くらべ」に似てるって言ってる人を何人も見たけどそれだけじゃ全然面白くないから!

「根くらべ」の語源は弥生時代以前に地方の豪族が後継者を決める為に行った「男根くらべ」の儀式に端を発している。この儀式は豪族の長を新しく決める際に、複数の候補から男根の大きさによって次の長を選ぶ、というものであった。古代の豪族の繁栄において性的な成熟は重要な要素であり、たとえ次の候補者が絞られている状況でも儀式として「根くらべ」を行う事で新しい長の正当性を強化する効果があった物と考えられる。
この「根くらべ」の儀式は日本に天皇が出現し、より洗練された政治社会が作られる過程において自然に消滅したと考えられるが、地方の豪族においては奈良時代まで行われていた記録が確認されている。
現在の日本語の「根くらべ」の意味に近い、「我慢くらべ」としての「根くらべ」が行われるのは平安末期の寺院においてである。中国の道教の思想で性交の際に「接して漏らさない事」によって相手の「気」を自分の物とし、より徳の高い仙人となる事ができるという物があるが、この要素が日本に入り、さらに曲解されたものであろう。一部の寺院では男性の持続力を比べる「根くらべ」によって徳の高い僧侶を決める、という事が流行した。ここから「我慢くらべ」という意味での「根くらべ」という日本語が使われるようになったと考えられている。しかし、実際にはこれによって寺の代表を決定したという記録はなく、あくまで男性しかいない仏閣内でのエロティックな遊戯といった所だったようだ。
(続く)
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