AudioUnitの使い方
それなに?
AudioUnit(AU)はMac OS Xの中で動く、音を出したり加工したりする部品のような物っす。 例えば音を出すだけのAUだったら、ソフトシンセみたいな物があるし、他のAUとかから音を受け取って、加工して出す、つまりエフェクターになるAUもあります。 AUは単体ではアプリケーションではないので、それだけでは使えません。RaxみたいなAUホストに読み込んでもらうと使える様になります。 なんで単体でアプリにしないかっつーとその方がいろんなソフトとAU、AUとAUの組み合わせが試せて便利だし、CPU負荷が少なくて済むし、小さい部品だけ作ればいので作る人が簡単に作れていいです。 既にフリーでイイAUが一杯あったりして、OS Xで音楽作るならかかせない存在といえよう。
AUのインストール
とりあえず適当な音源AUをダウンロード(例えばZoydなんかどうかな)、解凍したら、xxxxx.component ってフォルダがあると思う、それがAU本体なので、そいつを- /Library/Audio/Plug-Ins/Components/
- /Users/自分のアカウント名/Library/Audio/Plug-Ins/Components/
AUの使い方
AUホストになるアプリ、例えばRaxを起動する。RaxはAUの音源とエフェクターを読み込んで鳴らす事ができるソフトシンセだ。以降Raxでの例で説明する。 Raxは最初に「どのAUを音源にするか?」聴いてくる。もしさっきZoydをインストールしていれば、 Zoyd と Apple:DLSMusicDevice が選択肢にある筈だ。DLSMusicDevice はAppleがOS Xに最初から入れてる音源AUで、サウンドフォントってのを鳴らす事ができる。デフォルトだとQuickTimeでMIDIを再生した時のペラペラな音が出る。 音源を選ぶとRaxの一番上に音源がラックっぽく配置される。 ちなみに、この音源の右側のポップアップメニューで音色を決定できる。Rumblence:zoydの場合、左のボタンを押せばさらに細かい設定ができる。さらに、Effectをロードして、Appleが提供してるいろんなエフェクトや、自分でダウンロードしたエフェクト(例えば Voweler)を音源にかける事ができる。エフェクトも右側のポップアップからデフォルトの設定を選んだり、左側のボタンを押して細かい設定ができたりする。
これで、Raxはソフトシンセになっているので、Raxの入力設定によってMIDIKeysとか、USB-MIDIインターフェイスで接続した外部キーボードから演奏できる筈。 ちなみにRaxは1ウィンドウが1チャンネルに対応するので、複数チャンネル使って複数のシンセを鳴らしたい場合はFile->Newで必要なチャンネルの分新しくウィンドウを開く。
AudioUnitの例
Rumblence:zoyd (アナログシンセ風ソフトシンセ、トランス風) http://www.u-he.com/zoyd/Voweler (母音風フィルタエフェクト) と AirySynth (シンプルなVoweler搭載シンセ、やわらかい音) と AUStk (STKによるシンプルなAUシンセの実装) 等 http://airy.andre.online.fr/AU/index.html
Crossfade Loop Synth (パッドサウンド(フワァ〜〜ンてやつ)を作るのに向いたサンプラー) http://www.collective.co.uk/expertsleepers/
Crystal (3オシレータのソフトシンセ、ちょっと不安定) http://www.greenoak.com/crystal/