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練れば練るほど色うつろふモグラ記

2008/04/02

Built with Processing [改訂版] がかっこいい

Built with Processing [改訂版] 出ましたねー3/31 に。 以前 d.v.d. "01 Less Than 01" を見て Prose55ing をはじめよう という記事を書いたんですが、なんとこの改訂版には d.v.d のインタビューが掲載されてる! プログラムしない人も試しに読んでみるといいんじゃないかな。コンピュータ書籍のコーナーにいけば立ち読みもできるし…

しかしこれ、すごい本ですよ。プログラムの解説書でフルカラーって僕は初めて見ました。2重カバーの装丁や口絵もかっこいいし、何より本文のレイアウトがいい!ソースコードの部分と本文がスッキリと区別されてて、実行結果のビジュアルがコードと左右に併置されている感じとか、他のプログラミング関連の書籍でも真似すべき点だと思います。それから内容も面白い! この本はプログラミング未経験のアート,デザイン系の学習者が Processing を初めてのプログラミング環境として使いこなせる様に解説を進めていくのですが、例えば次の様な展開でプログラムの「作り方」が示されています。

  1. コードの書き方(インデント,フリーフォーマットの説明等)
  2. "Hello, World." ではなく "point(50, 50);" (いきなり画像から入るぜ!)
  3. デバッグのやり方(怪しい箇所をコメントアウト, プリントデバッグ等)
  4. 各種シェイプ, カラーの描画系命令の解説
  5. 変数と, 分岐, ループなどの制御構文の解説
  6. 相対座標の制御を導入(いきなり高度になるけど,ループと合わせて超効果的!)
  7. 関数の解説
  8. (いよいよ)アニメーションのプログラミング!(等速運動,円運動,等加速度運動)
  9. (以下、まだ読んでいないため略)

普通の入門書だと真っ先にくる変数や制御構文の解説が後回しにされて、プログラムの入門書だと普通は言及もされない図形の描画を真っ先にもってきています。 で、その後の分岐やループのサンプルコードの「実行結果」は、全てビジュアル表現になっています。 その「実行結果」が for 文や switch 文の意味をビジュアルで示したモノになっていて、文字だけで説明されるよりイメージがつかみやすい!

この学習方法は目からウロコでした。これは画像を扱わない、他のプログラム言語の初学者にも体験させてあげたい所です。以前の記事 に書いた、システム専業の会社の研修に Processing を取り入れるというアイデアがすっごくイイ気がしてきた…

というわけで、会社で貸す様に Built with Processing と 01 Less Than 01 をセットで追加購入したりしました。

d.v.d のパフォーマンスと Processing の作品例を見る

DVD "01 > 01" も 書籍 "Built with Processing" もどちらも約3,500円となかなか高価なので、すぐには手を出せない方の為の参考リンク集です。 "01 > 01" にどんなパフォーマンスが収録されているか、 Processing でどんな事ができるようになるか、ご確認下さい。

Youtube で見る事ができる、 d.v.d のパフォーマンス:

Processing の作品例を調べる:

※実際に Processing の作品が動作する Webページで作品を表示するには、コンピュータに Java がインストールされている必要があります。