私のベストiPhoneゲーム・2013年

2013/12/31 by hrk | Games, iPhone

Twitterのみんなが今年のを発表してるのでそれ僕もやりたい!と思ったんですが、星付けたツイートが無数にあって読み返すだけで年が明けそうなのでやめました。

他に、ベスト表現、ベストTUBE等が発表されていましたのでそういう方向で、今年はiPhone向けゲームを異常に沢山やった(プルプルプラネット等、ゲーム制作の参考です。仕事なのです!)ので、ベストiPhoneゲーム2013を選んでみようと思いました。また、iPhone向けのゲームを作ってるよ/作ったよと話すと人からいいゲームを教えてもらえるという面もあります。(楽しいゲーム教えてくれた皆様ありがとうございます)

という事でiPhoneにインストールされているゲームのリストを見ていたのですが、2012年以前のゲームにも面白いのが沢山あって勿体ないので、リリース日等に関係なく現時点でのベストという方向で行こうと思います。スクリーンショットとか面倒で貼ってないけど、タイトルクリックすると App Store にジャンプしてそこで画像見られるからいいよね。

最高なゲーム(6本)

de.void

このゲームは何?このグニャグニャは何?というのを考えるのが面白いゲーム。内容を説明するとネタバレになるのでできないのだけど、ビジュアルが気持ちいいので答えが分かった後も時々起動しちゃう。これは Snake という古典コンピューターゲームのバリエーションなので、やった事が無い人は Snake (iPhone版の例, パソコン向けFlash版の例) のルールを知っておくといいかも。基本的なルールは Snake と同じ、上下左右フリックで進行方向を変更できます。ちなみに同じ方が作った fencell も面白いです。僕は中学生のころにもこの方の作ったゲームにハマっていたという…

Spider: The Secret of Bryce Manor

蜘蛛になって巣を張り、他の虫を補食するアクションゲーム。ピョンピョン飛び跳ねる動きがリアルで気持ちいい…と思ったらそれだけじゃなかった。このゲームには(擬人化されていない)虫しか登場しないため、ゲーム内で流れている時間上にはストーリーが存在しない。しかしステージの背景となっている廃屋のビジュアルから、プレイヤーは様々な情報を読み取ってしまう。それらが繋ぎ合わさると、廃屋で過去に起こった出来事がストーリーとして立ち上がってくる。ゲームにおけるストーリーの語り方として、「過去に起きた出来事の痕跡を断片的に発見していって、過去の物語が少しづつ浮かび上がってくる」という形式が好きなのだけど、このゲームは徹底的にそのスタイル。デザイナーが隠した情報を閲覧・収集するためのブラウザの様なゲームとも言える。Webを自動的に巡回して情報を集めるソフトウェアをスパイダーと呼ぶ事も関係あるのかな。

Kometen

プルプルプラネットを制作していた頃に、画面の雰囲気等が似たゲームは片っ端からダウンロードしていて(2Dで惑星間を舞台にすると大体似るのだけど)中でもこれが一番面白かった。「他の天体をタップするとその天体からの引力が働く」操作方法や、手描き調のイラストで宇宙が表現されている所など「プルプルプラネット」との共通点も多いけど、ゲームとしては全然別ジャンル。スピリチュアルでクトゥルフ的な宇宙空間を飛び回り、天体として表現された(主にネガティブな)「概念」を全て発見するのが目的。ステージクリアやミスも存在せず、これもある意味ブラウザ的なゲーム。

Feed Me Oil

物理エンジンを使ったパズルゲームの中でも最高に好き。生物なのか地形なのか曖昧な存在がゲームの舞台であるという、不気味さと可愛さが奇跡的なバランスで同居する何とも言えないビジュアル。ネバネバドロドロした流体が動き回る気持ち悪さ。パズルの難しさもすごくいい感じで、ずっと頭を悩ませていたい。

Duet Game

Super Hexagon の流れを汲んでいる感じもあり、弾幕避けっぽい雰囲気もある死にまくりアクション。条件反射で自動的に指が動いて避けられる様になると、ヒラヒラクルクル回るビジュアルとの相乗効果で気持ちいい。音楽もかっこいいし、ステージ間にスピった様な?自己啓発っぽい様な?メッセージが機械翻訳っぽい妙な日本語で表示される味わいも最高

Ending

ローグライクゲーム(トルネコとかシレンとか)で、敵から先手を取られない為にどう歩くか…とパズルを解く様な局面が発生する事があるけど、これはその部分だけ取り出したパズルゲーム。敵に攻撃されたら即死というルールで、何度も死にながら多彩・多量な敵から逃げ回るルートを試行錯誤するのが楽しい。

よかったゲーム(3本)

Type:Rider

コロン(記号)の2つのドットを自転車のタイヤの様に転がして、印刷とフォントの歴史の世界を駆け回るアクションゲーム。ステージをクリアする事で少しづつ歴史が紐解かれる演出に静かにテンションが上がるし、LIMBOの流れを汲むシルエットで表現された世界が美しい。

McPixel

アメリカ人が本気で悪ふざけするとここまで頭が悪くなりそうなゲームができるのか〜。と感動できる素晴らしい内容。ギャグが分かった時よりも、まったく理解できなかった時の方が文化の違いを思い知る事ができ感動が深い。

the ROOM POCKET

仕掛け満載の箱の秘密を解いて箱を開けると、さらに別の仕掛け箱が出てくる。内部へ内部へと進む脱出ゲームの逆パターン。MYSTにも通じる機械+魔術っぽい精緻なビジュアルがとても美しい。