1. しゃしくえ の2枚組アルバム「キラリティ」紹介

    2014/07/18 by hrk | Music

    [8/7 追記] 自分の分をようやく手に入れた!ミニ絵本風のカバー付き装丁も凝ってて、気取ってる(と書くと、鼻持ちならないという様な意味にも捉えられかねない語なんですが、そうではなく、衒い無くちゃんと気取ってるし、それがまたキマってて憎いなコノコノ〜みたいな感じです)面白い作品だな〜と思いました。 円盤の通販 で売ってます!


    バンド しゃしくえ の2枚組ファーストアルバム「キラリティ」が7月20日にリリースされます。私もほんの少しだけお手伝いしました。

    しゃしくえ公式サイトの「キラリティ」紹介ページ

    「キラリティ」はそのタイトルから想像できるように、鏡像の関係にあるCD2枚組というコンセプトで制作されており、そのコンセプトの表現の一つとして、各トラックの長さが指定の整数秒にきっちり合わせてあります。今回、それを実現するためのDDPデータ制作を pp-cue2ddpDDP Mastering for the Command line を使って行いました。

    「1フレームのズレもなく秒数を指定の数字に合わせたい」というのは、CDをリッピングして曲の長さをミリ秒単位で表示できる様になって以降の感覚だと思うのですが、それがプログレ全盛期のアルバムに通じる様な「壮大なコンセプトアルバム」の制作の中に入っている状態になっており、古いモノと新しいモノが同居した感覚が面白いなーと思いました。

    サウンド面でも、サイケロックを思わせるエコーとクリシェ的なストリングスサウンドが効いたバンドアレンジに、最近の(ポストロック以降の)日本のシンガーソングライターが持つ、近い距離感と大きな風景感が同居した歌が乗る様子に、そういった新旧の包摂が感じられると思います。

    要約すると、今時めずらしいスケールのでかいCDアルバムが出ておもしろいから聴いてみてよ!という事です。ちなみに20日は 円盤でリリースイベントも行われる そうです。


  2. iPhoneアプリ Singalong World をリリースしました

    2014/07/09 by hrk | Internet, iPhone, Music, 作った

    これは、以前 Music Hack Day Tokyo 2014 で Singalong World というiPhoneアプリを制作しました というエントリでご紹介したアプリの製品版です。とにかく、詳細やダウンロードのリンクは Singalong World にありますので、どうぞ。

    Singalong World

    Singalong World

    Singalong World

    こんなご時世ですので Music Hack Day Tokyo 2014 での開発時に書いた紹介文を Hackathonに提出した Singalong World のページ から引用しますね。

    外国の音楽は自由に聴けない・歌えない。好きでもない歌を歌う事を強制される…戦時中の話のようですが、現代にもそういった国や地域があると言われています。
    ですが、 Singalong World で自分の好きな歌を検索してみてください。世界中の人達がその歌を、めいめいがただ自分の楽しみのために歌っている、そんな歌声に囲まれる体験が可能です。
    きっと、歌を通じて世界と繋がっている感覚や、自由に歌う事のできる素晴らしさを感じられると思います。

    読んでいただけましたね。では、わかりやすいビデオも再掲しましょう。

    Singalong World from Haruka Kataoka on Vimeo.

    ご覧いただけましたね。でもまあ、とにかくダウンロードしてくださいね、というのがこのエントリの要旨です。

    Singalong World

    Singalong World

    Singalong World

    Singalong World


  3. Music Hack Day Tokyo 2014 で Singalong World というiPhoneアプリを制作しました

    2014/02/25 by hrk | Internet, iPhone, Music, 作った

    追記 製品版 Singalong World 出しました! (2014.07.09)


    Music Hack Day Tokyo 2014 (WIRED.jpによる事前の紹介記事) という hackathon イベントで、 Singalong World というのを作りました。

    世界中の子供たち(大人も)がカバーする「つけまつける」をいっぺんに聴ける。それもみんなたちが住んでる方向から声が聴こえてきて、歌声に囲まれる体験ができるみたいなアプリです。

    Singalong World from Haruka Kataoka on Vimeo.

    実際に体験してもらわないと面白さがわかりにくい内容なので、僕に会った時に実物を見せろと要求して頂くなどして下さい。ヒマがあったらちゃんとしたアプリにして、iTunes Storeに出したりできるといいなと思います。iPhoneのデベロッパー権がある人は Singalong World のソース(github) をビルドして試せます。使い方等もそこに。

    また Hackathonに提出した Singalong World のページ にはスピリチュアルな解説があります。こういう切り口で説明したら面白いかなというのを思いついて、徹夜明けのテンションで書ききった感じです。実際使った印象として、大きめに言えば神秘体験みたいな部分があります。眺めのいい所に Oculus Rift とか iPad とかで備え付けて自由に触れるとかそういう見せ方をしたいです。備え付けさせてくれそうなトコがあったら教えて下さい。

    それで、こちらのアプリでユニバーサル・ミュージック鈴木貴歩氏から審査員賞をいただきました。ありがとうございました。
    (以前からTwitter等では既報の通り)海外でJ-POPやK-POPをカバーしている子たちの声がとってもかわいくて最高だな〜という気持ちがあって、今回その声にサラウンドされたい、という欲望に忠実な作品を作ったところそれをご評価いただけてしまった、という感じでなんだか恐縮しています。

    Hackathonっていうの自体が初めての参加だったのですが、ダラダラと食事が提供されたり、会場にもともとあるドリンクバー設備から無限にリアルゴールドを摂取できたりして楽しかったです。

    ↓ご紹介していただきました。ありがとうございます。

    ↓こんなイベントでした。


  4. 「くほんぶつ」のアルバム「生きてる途中に死んだらどうしよう」の録音・ミックス・マスタリングその他をしました。

    2012/10/22 by hrk | Music, 作った

    「くほんぶつ」は、無力無善寺ファミリーの長女的な存在であり、日本ロックフェスティバル等の数々のイベントを主宰してきた内田るんさんが満を持して結成したドリームチーム的なバンドです。その「くほんぶつ」初のスタジオ録音アルバムの制作を色々お手伝いしました。

    ライブを通して多くのファンがいながらも、音源としてはその実像が掴みにくかった「くほんぶつ」のサウンドが初めて明らかになります。大人の心の中にも大なり小なり「思春期の頃の自分」みたいな存在が結構いつまでも隠れていると思うんですが、そいつらが反応してしまう感じ、世界と自分への違和感を隠さない素直で攻撃的な歌詞が、シンプルでポップなメロディとアレンジに載せて歌われる楽しくて切ない音楽です。

    Bandcamp の販売ページ で全曲試聴できるので、どうぞ!

    今回、なかなかメンバーが揃う時間が取れないという事で1日限りの突貫レコーディングでした。ラストに近くなるとボーカルの声が疲労でどんどん変わっていき緊張感がありました。録音前はパンク的なノリを期待している人が多いかな?と思っていて、ボーカル以外は一発録りだったこともあり、スタジオライブ的なミックスを考えていたのですが、実際に録ってみるとかなりポップス的な志向が強い、かわいらしかったりキッチュだったりというアレンジの曲が多い事がわかったので、その雰囲気を生かし曲毎に違ったテイストのミックスを施しました。また、CDのプリマスタリングとジャケット類(広げると36cm四方になる特殊紙ジャケット!)の制作も行っています。

    購入はこちら

    データ販売(PDF版歌詞カードも配信中)
    Bandcamp(高音質な無圧縮ファイルとMP3), iTunes(標準的な音質の圧縮ファイル), Amazon MP3 でも配信予定。(日本以外にお住まいの方はお使いの iTunes, Amazon で Kuhombutsu で検索して下さい)

    CD店頭販売(缶バッヂ付き!)
    円盤(高円寺), JET SET(京都・下北沢), オモチレコード(池袋,南池袋ミュージックオルグ 店内), ガイジン(高円寺,古着店), AM-A-LAB(武蔵小山,土日のみ営業,ジャークチキン屋), ディスクユニオン(各店舗), Irregular Rhythm Asylum(新宿,新宿三丁目,カウンターカルチャー・社会運動のインフォショップ)

    CD通販(缶バッヂ付き!)
    円盤, Lilmag, JET SET, ユニオン, IRA

    詳細な販売情報は公式サイトのアルバム紹介ページにあります

    最新情報は以下にも。


  5. 100yenLABEL新作リリース! Mograande / “Fonk of Mole-su, Jumping Jumbo Jet Kim.”

    2012/10/18 by hrk | Music, 作った

    100yenLABELから、12年ぶりの新作をリリースしました!

    Mograande / “Fonk of Mole-su, Jumping Jumbo Jet Kim.”

    モグラアンデ (Mograande) は、2000年ごろから「モール数(Mole数)」として活動しているストリングス含む7〜8人編成のロックバンドです。主に僕が作曲を行って、テクノ的なミニマル要素のある楽曲を演奏しています。

    2005年ごろにアルバム制作のための録音が行われたのですが、その編集・ミックスが行われないまま数年たってしまいました。とりあえず何かリリースしないとこのまま延々制作が停まってしまいそうな感じがしていたため、先にミックスダウンが終わった2曲をシングルとして先行リリースする事にしました。それが今回のリリースになります。

    1曲目は100yenLABEL古参メンバーでもある、ベースの杉浦による曲。ユニゾンによるサビのパワフルさと12小節進行のバースの渋さと、モグラアンデの曲にはめずらしいメリハリと勢いのあるアレンジが聴き所です。

    2曲目は Marginal Comedy としても演奏している熊谷・渡邊によるミニマルなストリングスを中心に進行するモグラアンデらしい曲。谷によるドラムと権田山一雄による手打ちリズムマシンが絡む、2リズムパートのグルーヴ感が聴き所です。

    以上、対照的な2曲を1つにカップリングしてありますので、是非両方の曲を試聴してみて下さい。また Bandcamp ではさらに高音質な無圧縮ファイル等を購入する事ができます。


  6. Creative Commons ライセンスで曲をリリースしよう(今こそ)

    2012/06/28 by hrk | Music

    100yenLABELでは、曲を以下のライセンスでリリースしています。

    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(クリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 3.0 Unported)
    または
    DJ Mix Licence

    クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 ライセンス(CC BY-SA) と 独自の DJ Mix Licence のどちらかを選べる様になっています。100yenLABELの曲を使いたい人は、どちらかを選んで利用して下さいね、という事になります。

    今回は、このライセンスについての紹介をしたいと思います。

    クリエイティブ・コモンズ ライセンスについて

    オンラインでの楽曲のリリース。特にフリーダウンロードと呼ばれる様な無料の作品については「自由に使って下さい」と書いてある物も多いのですが、その「自由に使う」の範囲って曖昧ですよね。クラブ系の音楽であれば、DJミックスに使って配るとか、リミックスを作って配る…くらいはやっていいだろうという暗黙のコンセンサスがあったりしますが、ではコンピレーションアルバムに収録してリリースするのは?しかもそれが有料だったら…?となると人によって判断が異なってくるのではないでしょうか。

    クリエイティブ・コモンズ ライセンス(以下 CCライセンス ) はそういった「どの様に自由に使えるのか」をきっちり決めて、多くの人にわかりやすく説明できる様にした物です。

    具体的には「自由に使って下さい」と単に書いておく場合と比べて、以下の様なメリットがあります。

    • 「この曲を使ってできる事」の範囲をはっきり明確にできます。
    • 各国語訳が用意されているので、日本語が読めない人にも伝わります。
    • 利用者は、いちいちミュージシャンに確認をとらずに利用できて便利です。
    • 利用者は、CCライセンスの内容を一度覚えれば、次からアイコンを見ればどういった利用条件かすぐにわかります。
    • SoundCloud等では CCライセンス である事を決まった場所に表示する機能がついているので、ミュージシャンは利用条件を書く手間がなくなり、利用者は利用条件を探す手間がなくなります。

    CCCDやDMR付きのデータ販売など、音楽を利用する自由が制限される状況、はっきりいって嫌いなんですよね。ダウンロード違法化・罰則化など、著作権による締め付けも厳しくなってきていて、少なくともオンラインでは、友達に好きな音楽をあげたり聴かせたりする事も迂闊にはできない様です。この様な状況で「自分の曲はこの様に自由に使って下さいね」と著作物の自由な利用を宣言するのは意味のある事だと思います。自由に使える音楽が増える事は、音楽を好きな人達に希望を与える事ができるのではないでしょうか。みんなも、自分の曲を CCライセンス でリリースしてみませんか?

    どのライセンスがいいの?

    そのCCライセンスには、「自由にできる事」の範囲とそのための条件が違う、6つの違ったバージョンがあります。詳しくはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンによる クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは を読んでみて下さい。

    この中では、特に音楽に関しては 100yenLABEL でも使っている 表示-継承 というバージョンがオススメです。以下、その理由を説明したいと思います。

    まず、 CCライセンス でリリースされている曲を利用する人は、自由に演奏(再生)したり、複製・再配布する事ができます。また、条件として 改変禁止(ND) が指定されていない場合は、元の曲をカバー、サンプリング、エディット、リミックス等した音楽作品や、BGMとして使った映像作品 =二次的著作物 をリリースできます。

    ただし、これらの「自由にできる事」を行う為には、以下の条件を守って下さいね、という「契約」の形態をとるのが CCライセンス の基本になります。「条件」は4種類あって、その組み合わせによって、CCライセンスには6つのバリエーションが生まれます。

    まず、4種類の条件について説明します。

    • 表示(BY) とは、再配布や二次的著作物のリリースの際に、作者・原作者のクレジットを表示せよ、という条件です。
    • 改変禁止(ND) とは、二次的著作物 をリリースできない用に制限する条件です。
    • 非営利(NC) とは、営利目的での利用をできない用にする条件です。
    • 継承(SA) とは、二次的著作物のリリースの際に、その二次的著作物も同じ条件の CCライセンス でリリースしなければいけない、という条件です。

    この中から 表示-継承 という組み合わせを選んだのは、下記の理由によります。

    • 表示(BY) は、外す事ができない条件です。しかも、クレジットを表示してもらうのはミュージシャンにとっても大事な事だと思います。
    • 改変禁止(ND) は、自由にリミックスやエディットを作れなくなってしまうので、適用しない事にしました。
    • 非営利(NC) は、入場料が必要なライブハウスでの演奏や、クラブでのDJのプレイも営利利用とみなされるので、適用しない事にしました。
    • 継承(SA) は、リミックスされたり、曲が映像のBGMに使われる度に CCライセンス の作品が増殖する、という面白い機能を持っています。自由に使える作品を増やしたい、という立場から見ると良い条件です。またこの条件には 非営利(NC) 条件をつけなかった事で、商業作品に自分の曲が利用されているのに、自分には一銭も支払われない…といった、無制限な二次利用を防止する機能も期待できます。利用者によっては使用しにくくなってしまう条件とも言えるので、一概に決められないですが、総合的に適用した方が良いと判断しました。

    以上の理由で、 100yenLABEL に関しては 表示-継承 という条件を採用しています。また、これから自分の曲を CCライセンス でリリースする人にも、この条件をオススメしたいです。

    自分の作った曲に CCライセンス を適用するには

    まず、クリエイティブ コモンズ 公式ページの Choose a License で、ライセンスの条件を選びます。すると図1の様にWebページ表示用のボタン、リンクのプレビューとHTMLコードが出力されます。


    図1 ボタン、リンクのプレビューとHTMLコード

    自分のサイトにライセンス表示を行う場合は…

    自分のWebサイトやブログで楽曲を配信する場合は、そこに図1 (C) のHTMLコードを貼付けます。

    SoundCloud でライセンス表示を行う場合は…

    Trackの設定ページで Tags の下にある “Selected License” 欄で “Change Licence” をクリックすると、 “Creative Commons” を選択できる様になります。各条件をクリックしてオン/オフできるので、図1 (A) と同じアイコンの条件を有効にします。


    図2 Soundcloudのライセンス選択フォーム

    CDをリリースする際にライセンス表示を行う場合は…

    図1画面の右にある “To mark a document not on the web, add this text to your work.” というリンクから、下記の様な文を取得してジャケット等に記載します。

    この作品はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示 – 継承 2.1 日本 の下に提供されています。このライセンスのコピーを見るためには、http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/ をご覧になるか、以下へお手紙をお送り下さい: Creative Commons, 444 Castro Street, Suite 900, Mountain View, California, 94041, USA.

    CCライセンス の補足

    もし、曲を利用する立場から、 改変禁止(ND) 条件つきの曲をリミックスしてリリースしたい、 非営利(NC) 条件つきの曲を営利利用したい、 継承(SA) 条件つきの曲を利用した作品を CCライセンス ではなくリリースしたい…という要求がある場合は、個別に作者と交渉して有償/無償で許諾を貰えば可能になります。「非営利(NC) の曲は絶対に営利利用不可能」という事はありません。

    ミュージシャン側から言うと、チャンスがあれば楽曲の利用料を受け取りたい、という真っ当な希望がある場合は 非営利(NC) や 継承(SA) の条件をつけておいて、それらの条件に沿わない利用をしたいと申し入れてきた人と利用料の交渉をする事ができる。という事です。

    また、有料で販売する音楽を CCライセンス にする事も可能です。有料で販売している事と、作品を購入または受け取った人がそれを自由に利用できるようにする事は矛盾しません。この場合、購入した人がその曲を無料配布をする事も自由にできるので、それをどう考えるか(宣伝になると考えるか、販売の妨げになると考えるのか)まであらかじめ検討して、条件や、CCライセンスを適用するかどうかを決めるといいと思います。

    DJ Mix Licence について

    実は CCライセンス は、 DJミックス の中に収録できないライセンスである可能性があると思います。

    クラブや Ustream 等で DJ が CCライセンス の曲をプレイする場合は、問題ありません。(ただし先の項目に書いた通り、 非営利(NC) という条件がある場合は、営利営業をしている場所ではプレイできません)

    ですが、 DJミックス を録音して配布する場合、これは「編集著作物の再配布」または「二次的著作物の再配布」のどちらかに該当します。どちらになるのかは、個別のケースによると思います。

    DJミックスが「編集著作物の再配布」である場合、

    • 表示(BY) 条件により、DJミックスにミュージシャンのクレジットを表示する必要があります。[※1]
    • 非営利(NC) がついている曲を利用した場合、 DJミックス を販売するなどの営利利用はできません。
    • 選択した条件に関わらず、DJミックス中の CCライセンス が適用された曲の部分だけは、同じ CCライセンス が適用されているとみなされます(が、これは特に問題ないと思います)

    DJミックスが「二次的著作物の再配布」である場合、

    • 表示(BY) 条件により、DJミックスにミュージシャンのクレジットを表示する必要があります。[※1]
    • 改変禁止(ND) 条件がついている曲は、 DJミックス に収録できません。
    • 非営利(NC) 条件がついている曲を利用した場合、 DJミックス を販売するなどの営利利用はできません。
    • 継承(SA) 条件がついている曲を利用した場合、 DJミックス 全体を同じ条件の CCライセンス にする必要があります。色んな出自の曲が混ぜて使われるDJミックスの性質上、これは殆ど実現不可能です。[※2]

    100yenLABEL では CCライセンス-表示-継承 を選択しましたが、上記の [※1] [※2] の理由で、 DJミックス に曲を使いにくい状態になってしまいます。

    特に [※1] の、CCライセンス では外せない 表示(BY) 条件についてですが、DJミックスには収録曲のアーティスト名・曲名が表示されない事が多くあります。ミュージシャンの側からは、できれば表示して欲しいという希望があるかも知れませんが、オンラインでファイルだけ流通する場合や、 DJミックス を録音・録画した物がYoutubeにアップされる場合、簡素なCD-Rとして配られる場合など、曲リストがつけられない状況も多くあります。

    そこで 100yenLABEL の曲については、 DJミックス での利用に限定したライセンス DJ Mix Licence を作成し、両方のライセンスをどちらか選べる様にしました。

    DJ Mix Licence は CCライセンス の 表示(BY) 条件のみの状態によくにていますが、DJミックスでの利用に限定するかわり、クレジットの表示について「表示する努力をする」という条件に緩めています。

    100yenLABELの曲を利用したい人は、 DJミックスに収録する場合は DJ Mix Licence に書かれたルールで、それ以外の場合は CCライセンス-表示-継承 のルールで、利用できるという事になります。

    同様のライセンスを自作の音楽に適用するには、下記の様に CCライセンス のライセンス表示と DJ Mix Licence の名前とリンクを併記して下さい。

    HTMLの場合

    [CCライセンス のライセンス表示]
    or
    <a href="http://100yenlabel.com/dj-mix-licence">DJ Mix Licence</a>

    HTMLではない場合

    [CCライセンス のライセンス表示]
    or
    DJ Mix Licence ( http://100yenlabel.com/dj-mix-licence )

    でも DJ Mix Licence は CCライセンス と違って法律家のレビューも受けてないし、長くてきちっとした条項も無いので、使わない方がいいかも知れないですね!そもそも DJミックス なんて殆どが著作権法を無視して配布されているものですし、今後も同様の状況が続く限り CCライセンス だけで十分とも言えます。


  7. Traktor 用の nanoKONTROL 2 オリジナルパネルです

    2012/06/07 by hrk | Music, Traktor, 作った

    KORG nanoKONTROL2 につけるオリジナルパネルのテンプレート を使って、 Traktor 用のパネルを作りました。イ…イタリアン!

    これはテンプレートのサンプルデザインとしても収録されているのですが、今度は印刷用に独立させた Illustrator ファイルと、 Traktor PRO 2 用のコントローラー設定ファイルも配布します。(nanoKONTROL2 のパネルデザイン制作も受け付けます。 こちらからご相談下さい

    ダウンロード: KORG-nanoKontrol2-Traktor2-Panel.zip

    Traktor を nanoKontrol で操作してみたいけど、自分でアサイン考えたり設定するのが面倒くさい人は試してみて下さい。使い方は同梱の README と テンプレートの使い方 をご覧下さい。

    写真のオリジナルパネル(のシール)をプレゼント!

    今回、電脳ステッカーさんにシール印刷とカットを発注した所、1枚しか頼んでないのにシールを3枚作ってくれました(用紙サイズ的に余るからだと思います)なので、先着2名様にこのシールを差し上げます。マットラミネートの質感がなかなかいいですよ。送料負担してくれる人で、既にnanoKONTROL2を持っている人または持っていないけど下のAmazonアフィからnanoKONTROL2を購入してくれる人に限ります。こちらからご応募下さい。多分誰も応募しないから応募したら確実にもらえるよ。

    デザインとアサインについて

    コントローラーのアサインは、外部ミキサーを使わずコントローラーのみでできるように設定しています。内部ミキサーをコントローラーで操作した方が、DJ用機材が無い場所でもどこでもDJできるので便利です。曲のつなぎの際にEQやフィルタを沢山使いたいので、EQ、フィルタ系にフルアクセスできる事を考えてアサインしています。

    nanoKONTROL から nanoKONTROL2 になってフェーダー+ノブが 9組→8組 に減ってしまい、以前の様に 真ん中のフェーダーをクロスフェーダーにして、両側をデッキ A, B にする 事ができなくなってしまいました。このため、クロスフェーダーの両側 3組づつを デッキ A, B に割当て、1組余った状態になってしまっています。フェーダーとノブが足りなくなった分、2 x 3つのエフェクトノブを1個に詰め込んでいます。本当はエフェクト用にもう1つコントローラーがあるといいかも知れないですね。

    選曲や再生箇所の頭出し、SYNC、ループ系のボタンはキーボードとトラックパッドでやるのでアサインしていませんが、トラックパッドはドラッグが少しやり辛い事があるので、頻繁に行うドラッグ操作である、曲のデッキとプレビュープレイヤーへのロードのみボタンを割り当てています。

    デザイン的には、薄暗いクラブでも視認性が良い様に目立たせる事を考えています。このため前回は 白/黒 のカラーリングを使ったのですが、今回は 赤/緑 の補色を使ってみました。が、出来上がってみるまで、こんなにイタリアンな気持ちになるとは全く思っていませんでした…見ていると緑がバジルに、赤が唐辛子に見えて、パスタが食べたくなりますね。極太のフォントを使用しているのも、視認性を考慮しています。

    DJのオファーもお待ちしております

    ゲスい感じの選曲や、客層にTwitterユーザが多い感じのクラブDJイベント、アンダーグラウンドなライブイベントの転換DJ等の実績・定評があります。DJセットがなくても、アンプとスピーカーがあればDJできます。このコントローラー持ってお伺いします。


  8. KORG nanoKONTROL2 につけるオリジナルパネルのテンプレート

    2012/05/24 by hrk | Music, Traktor, 作った

    KORG nanoKONTROL2 につける、オリジナルパネル作成の為のテンプレートを作成しました。(以前の nanoKONTROL のやつはこちら)

    ダウンロード: KORG-nanoKontrol2-template-online.zip

    これを使うと、写真の様なパネルデザインの作成が楽になります。(要Illustrator)

    Illustrator CS5 で作ったので、古いバージョンで開けない方はご連絡下さい。バージョン落とします。

    nanoKONTROL2 のパネルデザイン制作も受注できます。 こちらのページ記載の連絡先へどうぞ。

    使い方

    1. テンプレートを使ってオリジナルのデザインを作成
    2. 作成したデザインを紙(薄めのプリンタ用紙,シール用紙,カッティングシート等)に印刷 (※)
    3. 赤い Cut Lines に沿って紙(以下、パネル)をカット
    4. nanoKONTROL2 のノブ、スライダーを全部外す(上に引っ張るととれます)
    5. パネルを貼る(裏がシールではない用紙の場合、両面テープで)
    6. ノブ、スライダーを元に戻す

    ※A4の用紙+プリンタで印刷する場合は2枚に分けて印刷するか、テンプレートに含まれる A4 Printable Guide の大きさで印刷します。
    A4 Printable Guide の使い方 – 全オブジェクトを 25.5度 回転させてから、 A4 Printable Guide に合わせてアートボードを再定義します。その後プリンタの能力に合わせてアートボードを拡大するか、裁ち落としエリアを調節してなるべくギリギリまで印刷される様に調整します。

    業者に印刷とカットを発注する場合

    上記手順の 2, 3 の代わりに、 Cut Lines レイヤーをハーフカットとして指定して、シール印刷業者に発注します。細かい不要部分は、写真の様にカッターの刃を差し込んで引き上げるときれいに剥がせます。

    注文時の設定は、樹脂系素材(多少伸び縮みして、貼った時に皺ができにくい)、ラミネート加工(フェーダーが擦れるので)、マット加工(DJやライブ会場の照明がコントラストきつい事があるので)がいいのではないかと思います。
    僕は 電脳ステッカー という所で 塩ビ+マットラミネート加工 で注文しました。また デジタ では「再剥離のり」が選べるので、貼付け作業に自信が無い方はこちらがよいかもしれません。値段も多少安いです。

    完成例

    サンプルデザインについて

    掲載写真、およびファイルにサンプルで入っているデザインは Traktor PRO 2 用のものです。こちらの詳細は Traktor 用の nanoKONTROL 2 オリジナルパネルです をご覧下さい。


  9. 「このみぃる」さんのアルバム「時代」のミックスとマスタリングをしました!

    2012/04/11 by hrk | Music, 作った

    円盤等で作品を販売しているシンガーソングライター/ダーク・フォークミュージシャンである「このみぃる」さん(facebookページ) のアルバム「時代」のミックスとマスタリングをさせていただきました。

    アーティスト本人による宅録作品ながら、かなりいい音に仕上げられたと思います。印象的な歌詞の端々が耳に残って、折に触れて頭の中に蘇ってくる様なタイプの音楽です。是非試聴や購入をお願いします!

    試聴, 購入, レンタルはこちら

    解説とか

    このみぃる さんは円盤で「私の道」というアルバムを買って知ったアーティストでした。そのアルバムに入っていた「オンナノコ」という曲がストレートなフェミニズム・アジテーション・ラップ・ロックで、おお!すごいかっこいい!と盛り上がったものでした(ちなみにこの曲はオンラインで聴ける所が今無さそうですが…どっかに勝手にアップして聴かせたいくらい好き!なお、近年は表現スタイルをより絞って制作しているとの事で、ラップ・ロック路線はやっていないそうです)。他のフォーク調・ロック調の曲も可愛かったり・辛辣だったりという曲調の振れ幅が楽しく、以降作品をみかけたら買う様にしていました。

    昨年リリースのアルバム「このみぃる」では、バンド編成のロック的なサウンドをメインに聴かせていた彼女ですが、今回の新作アルバムでは原点回帰を意識し、ギターの多重録音を中心とした宅録作業による、オルタナティブ・フォーク或はアシッド・フォーク的なサウンドを聴かせています。2012年という時代を反映したかの様な陰鬱なギターサウンドの奔流と、その流れのただ中にポツリとありながらも、けして流される事の無い一本の杭の様なこのみぃるから発せられる、悲哀や幸せについての歌を是非お聴きください。

    あと…


  10. J-POPカバー限定の DJ Mix を作りました

    2012/04/01 by hrk | Music, Traktor, 作った

    「商業的にリリースされているJ-POPカバー集」等の収録曲に限定した DJ Mix を作りました。

    唄っているのは全然知らないヤツ – J-POPカバーMix by HarukaKataoka on MixCloud からどうぞ。

    (追記: おまけで、昨年作ったMixも1個アップ→ ლ(╹◡╹ლ)アゲ( ☝ ՞ਊ ՞)☝アゲ Wedding Mix by HarukaKataoka on MixCloud

    (追記:SoundCloudからMixCloudに移動しました)

    自分でジャケを印刷したり、曲名知りたい方はこちら。

    Youtubeやニコニコ動画を探せば、アマチュア(セミプロも)のカバーバージョンが沢山聴ける時代ですが、商業的にリリースされるカバー集というのはそれらとは違った魅力があります。

    こういったカバー集では、名前は知られていなくとも、オリジナル版のプレイヤーより上手なスタジオミュージシャン達が編曲・演奏している事も多いです。逆に言えば、技術的にはそれ程ではない音楽がヒットする事も多々あるわけで、そういったカバーとオリジナルの差異の中に、ポップミュージックの秘密がありそうな気もしてきます。

    またカバーが作られる過程で「ポップミュージックとしてのキラキラ感や耳あたりの良さ」だけが濾過・濃縮され、果汁に比べて酸味や苦みが無い清涼飲料水の様に、心地よいんだけどクセになりやすそうかつ体に悪そう…という感じが出ている所がとても魅力的ですね。

    ちなみに普段DJする時は、テクノやハウスに混ぜてかけてます。一応、こういうの専門じゃない…と思います。

    ご感想、あのカバーが凄い!みたいな情報、DJのオファー等ありましたら Twitter 等々にどうぞ!