Macbook (Air) を外に持って行く事がちょくちょくあるのですが、その際にやらないといけない事、やった方がいい事がわりと多かったので、スクリプトでまとめてできる様にしました。
まずやりたい事と、そのために実行するコマンドを解説して、最後にそれらをスクリプトにまとめて簡単に実行できる様にする方法を解説します。今回、スクリプトに慣れてない人もそれなりにわかりそうな感じで書いてみました。
Macbook を外に持って行く時にやる事
やる事と、そのために実行するコマンドの一覧です。
- Dropbox, Bitcasa を終了させる
- どうせネット接続が切れるので終了させます。多分電池の節約になります。AppleScriptを使って終了させます。他に終了させたい物がある人は同様に行ってください。
osascript -e 'tell application "Dropbox" to quit'
osascript -e 'tell application "Bitcasa" to quit'
- 外付けHDDを切り離す(必須)
- いきなりUSBハブを抜くと怒られるので、diskutilコマンドで切り離します。複数代繋いでいる場合、台数分これを実行します。
diskutil unmount "外付けHDDの名前"
- AirMac = 無線LAN をオフにする
- 電池を節約できます。
networksetup -setairportpower en0 off
コマンド内の ‘en0’ という部分は AirMac に割り当てられているデバイス名です。ターミナルで networksetup -listallhardwareports を実行するとネットワークデバイスの一覧が表示されますので、 ‘Hardware Port: Wi-Fi’ 等と表示されている項目の ‘Device:’ 欄に表示されるデバイス名に置き換えてください。
- Bluetooth をオフにする
- 電池を節約できます。これをやるために、事前に blueutil というソフトをインストールしてください。
blueutil off
※また 無線LAN(AirMac) や Bluetoth をオンにしたまま外出すると、外出先でパソコンを開いた際に、 MACアドレス, 自宅無線LANのSSID, Bluetoothデバイス名 等が無線で発信されます。これを誰かが記録して「勝手に他人の行動履歴を作る」事もできてしまいます。プライバシーを気にする方は、不要な 無線LAN, Bluetooth はオフにしましょう。(Bluetoothに関しては 新しい機器のペアリング時を除き「検出可能にする」をオフに設定する対策 も有効な様です)
Macbook を自宅に持ち帰ったらやる事
上記の逆を行います。Dropboxの起動時にはネットワークが繋がっていた方がよい…などあるので、順番も逆にしています。
- Bluetooth をオンにする
-
blueutil on
Bluetoothデバイスを普段使ってない方は常時オフでいいです。
- AirMac = 無線LAN をオンにする
-
networksetup -setairportpower en0 on
en0 の部分は先ほど説明した通りです。
- 外付けHDDを接続する
- 普通はUSB接続すれば勝手に接続されるので、これは不要なのですが、なんとなく書いてあります。
diskutil mount "外付けHDDの名前"
- Dropbox, Bitcasa を起動する
-
open -a 'Dropbox'
open -a 'Bitcasa'
これらのコマンドをスクリプトにまとめる
上記のコマンドをスクリプトにまとめます。 CotEditor 等で新しいファイルを作って以下の内容を入力後、それぞれ “外出時設定.command” “帰宅時設定.command” という名前でホームフォルダに保存します。
外出時設定.command
#!/bin/bash
osascript -e 'tell application "Dropbox" to quit'
osascript -e 'tell application "Bitcasa" to quit'
diskutil unmount "Beef"
diskutil unmount "Pork3"
networksetup -setairportpower en0 off
blueutil off
帰宅時設定.command
#!/bin/bash
blueutil on
networksetup -setairportpower en0 on
diskutil mount "Beef"
diskutil mount "Pork3"
open -a 'Dropbox'
open -a 'Bitcasa'
HDDの名前や AirMac のデバイス名は私の物になっているので、各自書き換えてください。 #!/bin/bash という行は必ず1行目になっていないとダメですよ。
書いたスクリプトを実行できる様にする
ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行すると、先ほど作ったスクリプトファイルをダブルクリックで実行できる様になります。
chmod a+x 外出時設定.command
chmod a+x 帰宅時設定.command
完成した2つのファイルをアクセスしやすい場所に置いて、必要な時にすぐに実行できる様にします。デスクトップに置いてダブルクリックしても、Dockに入れてクリックしても動作します。僕は Dock に入れてある「いろんなアプリケーションのショートカットを入れた、ランチャー風のフォルダ」の中に入れています。